2019年10月26日 サイエンスらいおんカフェ第82回(森忍さん)
※事前の広報内容はこちらです。
今回のカフェは、「美しさ」について、対話を通して知見を深めていこうという試みでした。
栃木県内在住の森忍さんをゲストにお招きしました。
森さんは何度かサイエンスらいおんカフェに参加されており、色々とお話を伺う中で、今回のカフェゲストにお越しいただきました。 (らいおんカフェでは何度か、このようなゲスト招聘の例がございます。)
森さんは企業研究員として、生物関連の研究をされております。一方で、絵画などの芸術にも通じていることなどもあり、「美しさって何?」という哲学的なテーマで対話することになりました。
まずはお互いに自己紹介。皆さんバックボーンも様々ですが、「美」について興味ある方々ばかりです(当たり前ですが)。 森さん自身も研究・開発のほか、個人としてのアウトドアや環境にまつわる活動や、今回のテーマに至る理由などをお話しいただきました。
いよいよ本題。 そのものズバリ、「美しいと感じるものってどんなもの?」という問いからスタートしました。
それぞれの参加者から、それぞれの視点でお話が出され、ボードに書き込まれていきます。「ほう」「なるほど」などの相槌も自然と出てきます。 一通り出された後、その中の共通点や相違点、新たな気付きなども出されながら、メモが増えていきます。
話をある程度出し切った後、森さんから予め用意していただいていたスライドを基に、森さんなりの美しさの捉え方についてお話しいただきました。
今回は、何度かカフェでも行っている哲学対話的手法で進めてみました。一応用意したぬいぐるみは出番がありませんでしたが^^
対話中に頭が少し痺れるような、軽く混乱するような感覚に陥ります。常識だと思っていたことや思いこんでいたことが「揺さぶられる」感覚です。最初は少し戸惑うこともありますが、大抵は思考や問い、対話を進めていくことによって、スッキリすることが多いようです。「ランナーズハイ」ならぬ「思考ハイ」とも言えるこの現象、慣れてくると対話が楽しくなってきます。 (実は私、事前の森さんとの打合せでも、この感覚を楽しめました^^)
残念ながらボードの内容については、外部に公開しないことになりましたので、参加者だけの「お土産」としてお持ち帰りいただいております。これも参加者だけが共有できる感覚ですので、またの機会にぜひご参加くださいね。
最後に、ゲストの森さんからの感想です。
「初めての試みでしたが、充実した時間でした。講演や講義でなく、自由な対話から多彩なものが見えてきて、それ
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
[文責:藤平 昌寿(とちぎサイエンスらいおん客員研究員)]