実践講座 作品 小川あゆみ-写真2

Published on 4月 24th, 2013 | by サイエンスらいおん事務局

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「脳のメカニズム解明したい」 ―ロボットの動きに応用も―

サイエンスらいおん実践講座 レポータコース 記事作成クラス 第1期生(平成24年度受講)
小川あゆみさんの作品です。

PDFファイルでもご覧いただけます。
小川あゆみさんの作品

 

まくりあげたシャツの腕に八対の電極をつけたまま、帝京大学理工学部ヒューマン情報システム学科の山根健助教は楽しそうな笑顔で迎えてくれた。長い名称のこの学科、文字通り人間の情報処理のシステムを工学で応用すること。つまり人と機械、情報が調和して快適で豊かにするものづくりを目指している。人工知能の開発により、機械が思考することで人間とより協調して動くことを可能にしようと研究にあたる山根助教を尋ね、現状と展望などを聞いた。
筋肉を動かす時に流れる微弱な電位(筋電位)を腕に付けられた電極で読み取り、それぞれの筋電の強弱が赤い濃淡でモニターに表示され動作のパターンを認識する。三回ほど、動作をコンピューターに学習させることで、「絶対に負けないじゃんけんロボットもできる」と山根助教。手を出そうとする時に既に筋電が出ている為、先読みしてコンピューターが勝てる手を判断してしまうのである。
一方、人工知能を搭載した賢い機械でもプログラムにないルールは実行できない。人や動物のように未知の状況にも予測して経験から考え行動するということは、あらゆる状況に対応する指示を機械にプログラムすることは不可能だからだ。
こうした弱点を少しでも克服したいと山根助教が研究を進めるのが ニューラルネットと呼ばれる脳をモデル化したプログラムを使った脳型推論である。同じ動作でも毎回微妙に違う筋電を学習したパターンを基に類推し、脳と同様の複雑な情報処理をする。様々な状況で変化する人間の動作を機械が理解できるようになれば、より人の動 作に近く柔軟性の高い筋電義手への応用も期待されるという。
なぜこの研究を始めたのか、山根助教に尋ねてみた。
「元々、脳でどのように情報処理がされているのか興味があった。学生の頃、基礎的な推論のモデルづくりをしていて、ただ好きだというだけでやっていた。さらに発展 させて、脳の柔軟な働きをモデル化することで生 理学とは別の角度から人 間の脳のメカニズムを解 明したい」山根助教の探究は続く。




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