実践講座 作品 市川義章-写真

Published on 4月 24th, 2013 | by サイエンスらいおん事務局

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ものづくりの精神育む ―宇都宮大工学部「創成工学実践」授業が成果―

サイエンスらいおん実践講座 レポータコース 記事作成クラス 第1期生(平成24年度受講)
市川義章さんの作品です。

PDFファイルでもご覧いただけます。
市川義章さんの作品

 

アジア各国のものづくりが急速な進展を遂げる中、宇都宮大工学部「ものづくり創成工学センター」は、学生にものづくりの楽しさや難しさを学んでもらうカリキュラムを提供している。2002年4月の開設から10年が経過。同センターの取り組みと課題 などを紹介する。
工作機械の並ぶ一室。 段ボールのレール上に乗ったビー玉が転がるにつれ、小さなブランコが揺れたり音が鳴ったりドミノが倒れたり。40人ほどの大学生たちが固唾をのんでその動きを見守っている。思うような動きにならず残念がる声、期待通りの動きを喜ぶ声。
テレビ番組「ピタゴラスイッチ」のようだが、実はこれは授業風景の一コマ。ものづくり創成工学センターが学部1年生に提供する「創成工学実践」という正式な授業だ。
わが国のものづくりの現状について同センター長の横田和隆教授は「現代の私たちは多くの便利な商品に囲まれ恩恵を受けている。反面、あまりに高度でブラックボックス化している結果、『誰かがそれを作った』という実感を持ちにくくなった。それが創造的な製品開発のブレーキになっているかもしれない」と分析。「企業などで将来製品開発に携わる工学部生に、〝ものづくり〞のスピリットをいかに伝達するか。 工学部教育の大きな課題になっている」とセンターの存在意義を語る。
1年生は専門講義が始まる前に、全員がこの授業を受ける。実際に自前の〝ピタゴラスイッチ〞を制作する中で、ものづくりの楽しさだけでなくその難しさや専門知識の必要性を痛感しながら進級してゆく。応用化学科1年の女子学生(20)は「テレビでよく見ていたが、自分が作るとなると全然違う。アイデアは出せても実際に作れるかが問題だった。試行錯誤をくり返しやっとできた」と、〝ものづくり〞の難しさを実感していた。
同センターは、製造業で活躍するOBの現場体験を聞く「ものづくり実践講義」、在学生が学外の職場に短期滞在して仕事を体験する「インターンシップ制度」なども実 施。学生だけでなくOB にも好評だ。
しかし課題もある。企業の製品開発の現場では「何を作るべきか」の独創性まで求められている。横田センター長は「将来は発展形として、ものづくりの〝企画〞の部分 まで訓練できるカリキュラムに拡充したい」と展望を抱いている。




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