2022年5月28日 サイエンスらいおんカフェ第109回(大川裕章さん)
※事前の広報内容はこちらです。
※宇都宮市立東図書館(サイエンスらいおん参加機関)による参考図書一覧[PDF]
今回のゲストは、栃木県内で起業され、GIS(地理情報システム)・ドローン・スポーツテックなどの多様な研究・開発などを行っている、HCCソフト(株)代表取締役の大川裕章さん。
今回の参加者も全国各地からお集まりいただきました。
参加者全員の自己紹介・近況報告の後、早速、大川さんから話題提供をしていただきます。
長崎県でお生まれになり、その後、大阪・仙台・横浜・アメリカなどで過ごされ、2004年に栃木県内で起業された大川さん。
小学生時代は地図を読むのが好きだったそうで、この辺りはGISにつながり、
中学生時代はX1やX68000などのパソコンに夢中で、これも将来に直結してますね。
更に高校・大学ではサッカーやバレーボールを経験し、ここでは練習や試合などをビデオに撮って復習に利用するようなことをやっていたそうです。これは後のスポーツテックにつながる感じですね。
大学では地学を専攻されており、釧路湿原の地層の研究などをされていたとのこと。
就職に際し、趣味でもあった地図とITを活用できないかという所からGISのできる会社へ入社。
その後、栃木県内でGIS事業を中心に独立起業し、さらに2021年に矢板市内の廃校跡を活用した研究開発センターを開設、こちらではGISはもちろん、ドローンやスポーツテックなどの事業も展開されています。
廃校跡の活用については、先日、新聞でも取り上げられました。
続いて、研究・事業内容の主なものをご紹介いただきました。
- GIS
- 林業GIS
- 矢板林業プロジェクト
- RTK-GPS地上基地局設置
- スポーツテック
- 野球・ソフトボール向けWEBスコアブックシステム「Ballers!」
- 遅延動画再生装置
- GPS・センサーを用いたパフォーマンス測定
- ドローン
- 空撮業務、調査業務
- 社会実証実験
- ArduPilotを用いたソフトウェア開発
- 社会貢献活動
その後、研究開発センターの内部をバーチャルツアーで案内いただき、チャットに寄せられた感想や質問などにお答えいただきながら、インタラクティブに対話を進めました。
内容も、地図・鉄ちゃん・パソコン・ドローン・ヤギ・スポーツなど、多彩な話題が展開されました。
環境が良く、広い敷地の拠点をお持ちですので(校庭にヤギを飼っています^^)、ぜひ機会があれば、廃校跡の現地からまたカフェができる良いかな?などと思いました。
[文責:藤平 昌寿(とちぎサイエンスらいおん客員研究員)]