2020年2月27日 サイエンスらいおんカフェ第86回(古賀仁一郎さん)
※事前の広報内容はこちらです。
今回のカフェは、サイエンスらいおん参加機関でもある宇都宮市立東図書館の「よるとしょ」企画とのコラボ第2弾です。
ゲストは、第11回にもお越しいただきました、帝京大学の古賀仁一郎さん。
前回から6年以上経ちましたが、その間に古賀さんは大きな業績を残されております。
それが今回のテーマともなる「高カカオチョコレート」。
高カカオチョコレートに便通効果があるという研究結果を、(株)明治との共同研究成果として発表。
以来、お菓子業界ではヒット商品の一つになるほどのブームを巻き起こしました。
現在、世界では便通効果以外に美容にも効果がある、という研究もされており、総合的な健康効果も期待されています。
そんなお話をしていただきました。
開催当日は折しも、新型コロナウィルスの影響が国内にも回り始めており、開催も危ぶまれましたが、
広い部屋で、長机1台に1名ずつの参加者、さらに机の間隔を広く取り、マスク着用・消毒のご協力もいただきながらの、厳戒態勢で開催いたしました。(古賀さんやスタッフもマスク着用させていただきました。)
ですので、普段の対話型というよりも講座形式に近くなりましたが、こればかりは致し方ございません。
話題提供では、高カカオチョコレートにまつわる映像を視聴、重要な物質であるカカオプロテイン・カカオポリフェノールなどの役割、便通やお肌への影響など、短時間に多くの情報をお伝えいただきました。
テーマ性から女性の参加が多いことが予想されましたが、皆さん熱心にメモを取られたり、頷いたりと、積極的に参加されていました。
今回は対話型の配置が取れなかったため、最後に質問タイムを設けました。
参加者同士が離れていることもあり、初めはなかなか質問が出にくかったようですが、徐々に質問の手も上がっていきます。
「毎日摂取したいけど、タイミングはいつが良いのか?」
「自分が糖尿病なのだが、摂取しても大丈夫だろうか・・・?」
「小松菜と高カカオチョコレート、どちらが便通に効く?」
「強い日焼けの肌にも効果があるの?」
・・・と、深めの質問も出てきました。
それらに答える内に時間いっぱい、閉会となりました。
終了後には、関連書籍を借りる方が居られたり、個別に古賀さんに質問されたりと、引き続き熱心にご参加いただきました。
ちょうど開会直前には全国の学校への一斉休校要請の発表があり、この後のイベントが休止になったり、翌週から図書館も閉館したりと、大騒ぎになる瀬戸際でギリギリ開催することが出来ました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
[文責:藤平 昌寿(とちぎサイエンスらいおん客員研究員)]