2013年2月16日 サイエンスらいおんカフェ第2回(瀬川深さん)
▼テーマ・・・「ゲノムは人体の地図、小説は人生の地図・・・医学・遺伝学・文学のよもやまばなし」
1974年生。医学研究の傍らで小説を書き続け、2007年に「チューバはうたう-mit tuba」で第23回太宰治賞を受賞された瀬川さんに、医学と文学の面白さなどをお話しいただきます。
医師になるまでのお話、海外放浪体験、遺伝学から小説と、幅広い経験を積まれてきた瀬川さんの、奇想天外な発想の源や体験談など、興味深いお話が展開されます。
▼話題提供者プロフィール
1974年生。1998年、東京医科歯科大学医学部卒業。小児科専門医、医学博士。
2007年、「mit Tuba」にて第23回太宰治賞受賞。
現在は国立大学の研究機関で遺伝学の研究を行うかたわら、小説家として執筆活動を行っている。
ウェブサイト http://segawashin.com/
▼日時・会場:2月16日(土)15:00-17:00 下野新聞News Cafe
▼参加者:15名
■学外での開催
サイエンスらいおんカフェは、帝京大学だけでなく、学外にも飛び出します。これから県内各地を回る予定です。学外第1弾は宇都宮市オリオン通りにある「下野新聞NewsCafe」。ご存知の方も多いと思いますが、オリオンスクエアに面している、元マクドナルド県内1号店の建物です。ここの2Fは普段はカフェスペースですが、小規模イベントスペースとしても提供されております。
■瀬川さん
普段は、医学か小説、どちらかの話しかする機会が無いとのことで、今回はどんなお話になるのか、楽しみです。
■旅のお話
まずは旅のお話。瀬川さんは普段あまり日本人が行かないような場所への放浪旅が趣味で、学生時代から既に51か国を訪問。それぞれの地にある面白いシチュエーションが、後の小説のプロットに活かされているようです。各地でのエピソードで笑いを誘います。
■自身の研究について
旅のお話に続いて、 ご自身の研究分野である遺伝子学のお話。普段よく見るようなゲノムの図なども、直接解説されると理解が深まります。また、遺伝についての一般的な認識の違いについてもお話いただきました。
■休憩タイム
休憩の時間になると、参加者も少し温まってきて、和やかに話も弾んできます。今回は、1Fのカフェで好きなドリンクを購入していただいていますので、ドリンクを追加される方もちらほら。休憩中も瀬川さんと談笑される参加者の皆さん。
■後半
後半は、小説のお話。今までの出版作品の紹介の他、この春に刊行される予定の小説のお話も。この話を作ろうと思ったきっかけがとある国への旅で、そこにちょこっとご自身の研究分野の話を絡めるという、まさに今回のテーマにふさわしい作品! この話のプロットの作り方など、前半の話を巧みに絡めているので、参加者の皆さんもグイグイ引き込まれます。
■ディスカッションタイム
最後はミニディスカッションタイム。今回のお題は「ゲノム解析の是非」。なかなかハードなお題ですが、スタートした瞬間、各テーブルとも話が白熱。今回一番の盛り上がりを見せました。
■最後に・・・
今回も無事終了。下は学生から、上は70代と、多彩な顔ぶれで和やかに過ごせました。瀬川さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。