2017年6月17日 サイエンスらいおんカフェ第54回(佐野和美さん)
※事前の広報内容はこちらです。
今回第54回と、続く第55回の2回にわたり、らいおんカフェは社会科学をテーマにお送りします。
いずれも、らいおん事務局のある帝京大学宇都宮キャンパスに、この春新たに着任されたフレッシュな方々をゲストにお呼びしています。
今回は「社会を科学する~情報と信頼のハザマから~」と題し、帝京大学の佐野和美さんをゲストにお迎えいたしました。
3か月ぶりのニュースカフェ。今回も多くの皆様にご参加いただきました。
この春に宇都宮に来られたという佐野さん。
常連さんにとっては何ということもない街中も、初めてということで迷ってしまったそうですが、
何とか間に合って、和やかにスタート。
恒例の参加者自己紹介からの、佐野さんの自己紹介。
もともと分子生物学という分野がご専門でしたが、
その後、科学コミュニケーション・リスクコミュニケーション・環境教育といった分野でも活躍され、
この春に帝京大学に着任された流れをお話しいただきました。
大学の授業でもされているという、
「もし学内にライオンが現れたら・・・」
という仮定のもと、
情報がどのように伝わっていくか、またその情報は信頼できるものなのか?
といった身近な話題から話が始まり、
情報のリスクやニーズ、不安などとの関連を少しずつ説明されていきます。
その後は、情報をどこから得るかという情報源と使用頻度との関係や、
信頼度・印象といった、市民が持ちやすい感覚についてもお話しいただきました。
休憩後はフリーディスカッションとして、様々な意見や質問などが出ましたが、
時間があっという間に過ぎてしまい、閉会となりました。
ところで、今回のチラシ、
猫と夜景という、一見テーマに関係なさそうなデザインですが、
実は佐野さん自身と深い関係が・・・
佐野さん、別名で本を出版されておりまして、その本にちなんだデザインにしてみました。
というわけで、著書のご紹介を。
佐野さんのこれからのご活躍も大いに期待できるカフェでした。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
[文責:藤平 昌寿(とちぎサイエンスらいおん事務局)]