2017年5月28日 サイエンスらいおんカフェ第53回(サイエンスびぶりおカフェ)
※事前の広報内容はこちらです
サイエンスらいおんカフェは50回を超える歴史の中で、色々な試みを行ってきています。
例えば、ニコニコ学会βのパブリックビューイングや、ディナーをしながら、梨の木の下、中でも日本酒カフェは毎年開催するほどの人気にもなっています。
今回、新たな試みとして「びぶりおカフェ」を企画しました。
「ビブリオバトル」というゲーム(イベント)をご存知でしょうか?
「知的書評合戦」とも表現されている、自分のお薦めの本を5分間でプレゼンして、
その場の観客の投票(「一番読みたくなった本」を選ぶ)によって、チャンプ本を決めるというものです。
これをサイエンスに限定して、カフェ形式でやってみたらどうだろう?
というきっかけから、今回の企画となりました。
開催の告知をしたところ、
プレゼンター(ビブリオバトルでは「バトラー」と呼ばれています)に4名参加がございました。
プレゼンを聞いてみたいという観客の皆さんにも集まっていただきました。
どんな本が出てくるか楽しみです。
会場はいつもカフェの関連書籍協力をいただいている宇都宮市立東図書館。
今回のプレゼン本で書架にあるものや関連している書籍を、今回も展示・貸出いただきました。
スタートして、まずは参加者全員の自己紹介&近況報告。
常連さんも多いですが、「面白そうだと思って」「色々な本に出会いたい」という初めての方も。
ビブリオバトルでは、バトラーは演台などで話すことが多いようですが、
ビブリオカフェではいつものカフェのように、プレゼンターも観客も入り混じっての円卓形式です。
プレゼンターがジャンケンで発表順を決めて、いよいよプレゼンスタートします。
5分間のプレゼンは、タイマーを使って話していただきます。
話しきれずに終わる方も居れば、キッチリ時間通りに話す方も。
プレゼン前は「ドキドキする~」なんて言っていた方もいましたが、
いざ始まると、次から次へと言葉を紡ぎ出し、聴き手側もその世界に惹かれていきます。
5分間はアッという間に過ぎ、その本についての感想や質問タイムを数分間挟みます。
SFのようなネタバレを回避しなければならない本などでは、
そのギリギリのラインでのトークが展開され、時には笑いも起きたり、
また、ある本では、科学の話題から始まり、歴史や文化、国際的な話にまで広がりを見せました。
この辺りは、小規模カフェ形式ならではの醍醐味ですね。
4名のプレゼン・トークの後、最後に参加者全員による投票を行いました。
今回は、マンガ・小説・新書・ノンフィクションと多彩な顔ぶれの中、
プレゼンターのKさんによる「理系の子」がチャンプ本となりました。
初の試みでしたが、参加型のカフェでしたので、手応えも十分ございました。
偶然手に取る本も楽しいですが、他の人に紹介される本もワクワクが広がりますね。
(しかも、その先が気になる内容なら尚更です。)
機会があればぜひ、第2弾以降も開催したいと思います。
出張形式などでも開催可能ですので、ご興味ある方・機関の皆様、お気軽にご相談ください。
最後に、今回プレゼンされた本の一覧です(発表順)。
【レポート: 藤平 昌寿 (帝京大学サイエンスらいおん事務局)】