2016年3月12日 サイエンスらいおんカフェ第39回(宮田恵佑さん)
※事前の広報内容はこちらです。
第39回サイエンスらいおんカフェは、題して「虫カフェ」!!!
今回参加された方々に「虫」のイメージを聞くとカブトムシ、クワガタムシ、セミ、などなど。
ですが林業・農業に関わる人に聞くと、「アザミウマ」、「アブラムシ」といった虫の名前が挙がってきました。「アザミウマ」ってなんだ!?と思った私ですが、林業・農業界ではとても厄介な「害虫」として広く知られているそうなんです。
今回のゲストは、そんな「害虫」の防除について研究されている宮田恵佑(みやたけいすけ)さん。宮田さんは害虫の生態を利用して、農薬にできるだけ頼らない害虫防除方について研究をされています。実は面白い害虫の生態や、害虫防除についてお話していただきました!
宮田さんのトレードマークである作業着での登場♪
カフェの前半はいろいろな害虫の生態や、国内での被害例の紹介です。
害虫の生態があまりにも面白かったようで、たくさんの質問が飛び交いました。
とくにアブラムシの生態にみなさん興味深々で、つぎはアブラムシカフェの開催も!?
後半は、害虫防除のお話でした。
現在、農薬にできるだけ頼らないように、様々な方法を組み合わせて害虫や病気を防除しようという考え方が広まっているそうです。このような考え方は、総合的病害虫管理(Integrated Pest Management)、略してIPMと呼ばれています。
たとえば・・・
このように赤いネットを使うと、害虫から見えにくくなるそうです!
また、飛ばないテントウムシを作って、アブラムシをたくさん食べてもらうというユニークな方法や、輪作といったよく知られる方法もIPMに使われているそうです。
「虫カフェ」というタイトルだけあって、男だらけのカフェになるかも・・・と思っていたのですが、女性の初参加の方も来てくださいました!
今回もゲストと参加者の会話が多く、にぎやかな雰囲気のサイエンスカフェとなりました♪
紹介しきれなかった害虫や研究中の防除法など、まだまだ奥の深いIPMの世界に興味深々にさせられる回となりました。
次回のサイエンスらいおんカフェもお楽しみに!
【レポート:梅津 輝(宇都宮大学大学院農学研究科)】