2016年2月13日 サイエンスらいおんカフェ第38回(桑原奈見さん)
※事前の広報内容はこちらです。
サイエンスらいおんカフェ vol.38
かがく絵本カフェを開催しました!
今回のゲストは、宇都宮大学で科学絵本の研究をされている桑原奈見さん。
科学絵本とは、例えば『にじが見える仕組み』や『種から芽が出る様子』など、科学的な事象が物語の中に織り交ぜられていることで、読者へ再発見・新発見を与えられる本のことを指すそうです。
今回のカフェでは、そんな科学絵本の読み聞かせと、科学絵本に出てくる「不思議」が体験出来る工作実験を皆で楽しみました♫
会場は、宇都宮大学 陽東キャンパス近くの「陽東書林」さん。
まるで秘密の図書館のような素敵な空間です。
まずは、桑原さんオススメの科学絵本、『にじ』の読み聞かせ。
『にじ』(さくらいじゅんじ文 /いせひでこ絵 福音館書店)
皆真剣な眼差しで聞いています。
「にじはどんな時にできる?」
「どこにできるかな?」
本を読みながら問いかけると、「うーん、雨のとき!」「空!」など元気な答えが返ってきます。
読み終わったら、今度は皆でにじを作る工作実験です!
(写真:分光フィルムを通して見た部屋の様子)
分光フィルムを通して、光が七色に分かれて見える様子を楽しみました。
雨上がりには、空中の水蒸気(水滴)が分光フィルムの役割を果たしてくれて、空に虹が見えるのですね。
☆虹ができる仕組みについて分かりやすく解説しているサイトはこちら
→http://www.nikon.co.jp/channel/kids/wonder/rainbow/ (外部サイト)
続いて読んだ絵本は、
『みずたまレンズ』。
(今森光彦作、福音館書店)
雨上がりの葉っぱに乗ったみずたま(水滴)や、アクセサリーのように蜘蛛の巣を飾るみずたまなどのきれいな写真がたくさん載っています。
そのみずたまを覗き込むと、あれ?向こう側の景色が逆さまに見えるよ!
きれいな花も逆さまに、お友達の顔も逆さまに見えます。
皆の顔はどうかな?
今回はみずたまの代わりにビー玉を使って、オリジナルレンズを作りました。
おうちに帰った後も、家の中や公園など、色んな場所を分光フィルムやみずたまレンズで観察してみてくださいね♫
⭐︎みずたまレンズで逆さまに見えるのはなぜ?と気になった方はこちらもご覧ください。
→http://web.canon.jp/technology/kids/experiment/e_02_08.html(外部サイト)
今回も東図書館から科学絵本の貸し出しをご協力いただきました。ありがとうございました。
科学絵本の面白いところは、絵本を読むことで身の回りのちょっとした不思議や面白さに気づき、日々をもっと楽しむことができることだと思います。
大人も楽しめる工夫がたくさんですので、ぜひ図書館や本屋さん等で『これ、科学絵本かな?』と思ったらぜひお手にとってみてください♬
【レポート: 武谷 真由美 (サイエンスらいおんカフェスタッフ)】