2015年11月23日 サイエンスらいおんカフェ第35回(小林良彦さん)
※事前の広報内容はこちらです。
第35回サイエンスらいおんカフェは、宇都宮大学工学部のオプティクス教育研究センターにて開催。
今回は、新潟大学の博士課程に在籍される日本学術振興会特別研究員の小林良彦(こばやしよしひこ)さんをゲストにお招きしました。
小林さんはサイエンスカフェにいがたの実行委員。ご出身は栃木県市貝町ということもあり、今回のゲストを引き受けてくださいました♪
量子物理学を研究されている小林さん、今回のテーマは「原子」。
なにやら難しそうですね...
ですが、原子は「世界を形作る大切な存在」らしいのです!!!
前半は、物理学の歴史と原子・原子核についてのお話でした。
歴史上の人物について語る小林さんからは、熱い物理学愛を感じました!!!
後半は、水とエタノールを使った実験&量子物理学のお話でした。
量子物理学なんて普段の生活からは、遠い世界の話に聞こえます。しかし、レントゲンや原子炉など、意外と身の周りに使われているようです。
実験の内容は、水200ml+エタノール200mlを混ぜるという簡単な実験でしたが、400mlよりも少なくなってしまうのです!不思議ですねぇ。
実は、水やエタノールなどの液体も、原子が組み合わさってできた小さな粒(分子)の集まりなのです。エタノール分子が並んでいる隙間に水の分子が入り込むそうです。
「身の周りのあらゆるものは原子でできている」ということ実感できました!
今回は物理学という難しい分野でしたが、紙芝居・ピンポン玉の原子模型・簡単な実験を交えたことで、とても分かりやすく、ゲストと参加者の距離も近くなっていました♪
そのため、非常にたくさんの質問・ディスカッションが行われて、時間が足りないほどでした。
今後のサイエンスカフェの展開に新たなヒントをもらったような気がします。
この世界・宇宙を形づくる新たなものが発見され、宇宙誕生の秘密を解き明かす足がかりに・・・と考えると夢が広がります。
小林さんの今後の活躍&第2回原子カフェに期待したいですね。
【レポート:梅津輝(宇都宮大学大学院農学研究科)】