2014年7月20日 電子顕微鏡~ミクロの世界探検~/栃木県立博物館
7/20(日)栃木県立博物館で、電子顕微鏡のイベント「電子顕微鏡~ミクロの世界探検~」が開催されました。
この画面に映っている編みあみの写真、何の拡大写真だと思いますか?
これは、卵の殻を内側から見たところです(何の卵かは忘れてしまいました(^_^;))。卵って硬いのに軽いですよね。それは、こんな風に、繊維が網目状に重なってできているからだそうです。拡大して観察することで、いろいろなことが分かるんだなぁと感じました。
このイベントは、博物館に新しく電子顕微鏡が導入されたことで実現しました。以前までの電子顕微鏡はとーーーっても大きくて温度や湿度に敏感で(1年中管理が必要だったとか)起動に時間がかかったそうです。今回新しく導入された電子顕微鏡は、デスクトップPCにしてはちょっと大きいかなー程度の大きさで、持ち運びも可能なサイズ。実際、博物館1F奥のロビーに持ち出してイベントを開催していました。
最大で3万倍!の拡大ができるそうで、いろいろなものを観察することができるそうでした。今回、出てきたサンプルは、2枚貝、巻貝、有孔虫、コケ、ゴキブリ、鳥の羽(お腹の羽と翼の羽)、にぼし、ダニ、ダンゴムシ、花粉などでした。(下の拡大写真は花粉です。)
実際に、電子顕微鏡で拡大する際には、下写真のサンプルのままではなく、上の右下写真に映っているような丸い台に小さく切ったサンプルを載せて機械の中に入れます。
例えば、化石を電子顕微鏡で観察しながら、その化石が住んでいた時代の様子がわかるという話が聞けたり、鳥の羽を電子顕微鏡で観察すると、お腹の毛と翼の毛では、同じ鳥の毛でも構造がまったく違うという話も、実際の拡大写真を見せてもらいながら聞くことができました。
途中の休憩時間や、イベントが終わった後など、熱心に質問されてる方が何人かいて、きっとこのミクロの世界、たまらない人にはたまらないんだろうなぁと感じました。
このイベントは、今月から来年の3月まで、月に1度のペースで開催されます。毎回、違うサンプルを用意してくれるそうなので、興味のある方はぜひ参加してみて下さい。
次回、ミクロの世界探検8/17(日)のお知らせ
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http://www.tochigi-lion.net/archives/ai1ec_event/20140817-01
(所感&写真 らいおん事務局斉藤)