2014年3月20日 サイエンスらいおんカフェ第15回(関根久さん)
■3月の話題提供者:関根 久さん
(帝京大学 理工学部 ヒューマン情報システム学科 教授)
▼テーマ・・・「ヒトとロボットが共存する社会」
今回のサイエンスらいおんカフェは久々に帝京大学に戻り、学内の学生ホールで開催しました。
あいにくの天気で参加者は4名ほどでしたが、ロボットの実演などもありとても楽しいカフェになりました。
ゲストは、帝京大学教授の関根久さん。元々は科学技術庁で超電導の研究をされていましたが、現在はロボット研究を中心に活動されています。
「スズメバチを駆除するために、ハシゴを登る等身大の人型ロボット」で、多数のテレビ出演をされているので、ご存知の方も多いかと思います。
今回は、そのロボットの実演は勿論、なぜロボットを研究するに至ったのか、将来はどんな研究をしていきたいのかなどをお話いただきました。
今回紹介して頂いたロボットは人間と同じサイズ程もある「人形ロボットモヒカン君」、そして体長30cm程で様々な動きをしてくれるロボットを実際に拝見させて頂きました。
モヒカン君は音声認識で私たちの投げかけた言葉に対し、返事をしてくれたり、3m程もあるハシゴを一人で登り、スズメバチの巣にピンポイントで殺虫剤を噴射したりすることができるロボットでした。体重は15kg程しかない為、ハシゴをスムーズに登ることができるそうです。スズメバチ駆除ロボットを作るにあたり体重を軽くすることがポイントになったとおっしゃっていました。また帝京大学宇都宮キャンパスでは鳥人間コンテストに出場をしていて、コンテストでは機体を軽くすることがポイントになり、その考えからロボットを作る時に重量を軽くする感覚を教わったそうです。このロボットは人間のパートナーとして話相手、遊び相手、時には人間に代わって危険な場所で活躍してくれるように育ててきたヒューマロイドロボットだと関根先生がおっしゃっていました。
今回カフェに参加し、実際にロボットに触ったり・動かしたり・話しかけたりして見て、ロボットを身近に感じることができました。また、関根先生がとても楽しく研究をされていることが伝わってきました。今後も私たちに夢を与えるような研究を続けていってくれたらと思います。
最後に…関根先生楽しい時間を提供して頂きありがとうございました。