実践講座 作品 記事クラス平松さんWEB教材

Published on 1月 23rd, 2014 | by サイエンスらいおん事務局

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研究進む「時間医療」ー体内時計と病気に着目ー

サイエンスらいおん実践講座 レポータコース 記事作成クラス 第2期生(平成25年度受講)
平松舞さんの作品です。

PDFファイルでもご覧いただけます。
平松 舞さんの作品

 

ヒトの体には、昼夜の変化を感じ取り、リズムを刻む体内時計が備わっている。飛行機の旅で、いわゆる「時差ぼけ」が生じたりするのはこのためだ。体内時計をコントロールしているのが時計遺伝子だという。病気を発症しやすい時刻もわかってきており、体内時計、時計遺伝子に注目した投薬の在り方など「時間医療」の研究が進む。朝型、夜型など、一人ひとり異なる体内時計のパターンを簡便に調べることも可能になりつつある。
脳の体内時計に詳しい独協医大の渡辺和人准教授によると、心筋梗塞、脳梗塞などの血管系の病気は、血圧が上昇する午前中に起こりやすく、最近はがん細胞の分裂する時刻もわかってきたという。
渡辺准教授は「ヒトの全ての細胞には、リズムを刻む時計遺伝子と呼ばれるものがある。時計遺伝子のリズムと病気の発症する時刻は深く関係している」と解説する。
この関係に着目したのが「時間医療」で、治療効果が大きく、副作用が少ない時刻を狙って投薬するための研究開発などが進められている。
東京大大学院医学研究科の上田泰己教授は「最適な投薬時刻を決めるには、朝型、夜型など個々人の体内時刻を調べる必要がある」と話す。体内時刻を調べるにはこれまで、多くの時間と手間を要していたが「日本では、ヒトの血液中の物質やひげの遺伝子などから、簡単に調べることができる先駆的な方法の開発が進んでいる」とも。
上田教授の研究グループは2012年、ヒトの血液から体内時計の時刻を決める方法を発表した。同教授によると時計遺伝子に焦点を当てた薬の開発研究も進められている。
時間医療が身近になる日は遠くないようだ。

 

 




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