実践講座 作品 記事クラス横瀬さんWEB教材

Published on 1月 23rd, 2014 | by サイエンスらいおん事務局

0

裸眼で自然に真の3Dを追及ーフォトニック結晶など応用ー

サイエンスらいおん実践講座 レポータコース 記事作成クラス 第2期生(平成25年度受講)
横瀬うららさんの作品です。
この作品は、最優秀賞作品として、2014年1月21日の下野新聞に掲載されました。

PDFファイルでもご覧いただけます。
横瀬うららさんの作品

 

近年、映像が立体的に見られる三次元(3D)映画が注目されている。しかし現行の3D映像は視覚情報が正しく入力されず、めまいや吐き気を引き起こすことがあるといわれる。こうした課題を克服し「真の」3D映像を実現しようと、帝京大理工学部ヒューマン情報システム学科の近藤直樹講師はフォトニック結晶などに注目した研究を進めている。
近藤講師によると、ヒトの立体視には4要素がある。左右の眼で見る像の差異により生じる「両眼視差」、両眼の視線が注視点と成す角度からなる「輻輳」(ふくそう)、対象物との相対的な運動により像の変化が生じる「運動視差」、そして眼球内の凸レンズ機能を果たす水晶体による「焦点調節(ピント合わせ)」だ。
専用メガネで見る3D映像は、このうち両眼視差のみを利用。このため視覚から得られる「奥行き」の情報が一致せず、3D酔いと呼ばれる症状を引き起こす一因と考えられている。
「立体視の要素を全て満たせば、裸眼で自然な立体映像を見ることができる」と近藤講師。そこで注目したのがフォトニック結晶を画素に応用したディスプレイと、波長を連続に変えることのできる光源(波長可変レーザー)だ。
フォトニック結晶は、屈折率の異なる材料が周期的に並ぶナノ構造体で、内部の光の進み方を人工的に制御することなどが可能という。この結晶を使ったデスプレイと同レーザーを組み合わせることで多方向への光の放射の制御が可能になり、広い視野角に合わせた多数の映像を表示できるため、どこから見ても自然な立体映像が構築できるというアイデアだ。
可視光領域での開発に課題はあるものの、個々の理論は実証済み。「実現されれば遺跡建造物の映像再生や医療・娯楽分野への展開も期待される。より速く、より多くを求める欲求は尽きず、それも一つの技術の使い道。一方で文化的にも貢献しうる技術応用の提案が重要」と近藤講師は語る。
思い描いた光景が文字通り「目に浮かぶ」。そんな未来はそう遠くないのかもしれない。

 

 

 

 

 




Comments are closed.

Back to Top ↑
  • イベントカレンダー

    2月
    10
    2018
    14:00 とちぎサイエンスらいおん第6回公... @ 帝京大学宇都宮キャンパス
    とちぎサイエンスらいおん第6回公... @ 帝京大学宇都宮キャンパス
    2月 10 @ 14:00 – 17:00
    [ポスターは間もなく掲載予定です] 第6回目を迎えるサイエンスらいおん公開シンポジウム。 今回は「深海」をテーマに、海洋研究開発機構の山本正浩氏による基調講演をはじめ、県内で活躍している方々による一般講演、会場を交えてのトークセッションなどを予定しております。 また、終了後にはロビーにて意見交換会も予定しております。奮ってご参加ください。 ■主催 とちぎサイエンスらいおん・帝京大学 ■後援(予定) 栃木県教育委員会、一般社団法人栃木県商工会議所連合会、栃木県商工会議所連合会、栃木県中小企業団体中央会、公益社団法人栃木県経済同友会、一般社団法人栃木県情報サービス産業協会、大学コンソーシアムとちぎ、公益財団法人栃木県産業振興センター、株式会社下野新聞社、株式会社とちぎテレビ、株式会社栃木放送、株式会社エフエム栃木 ■日時 2018年2月10日(土) 14:00~17:00 ■会場 帝京大学宇都宮キャンパス 地域経済学科棟大講義室 ■プログラム予定 13:30 開場 14:00 開演 ▽開会挨拶 ▽とちぎサイエンスらいおん紹介 ▽基調講演 「深海の海底温泉の世界:「地球を食べる生態系」と「生命の起源」」 国立研究開発法人 海洋研究開発機構 研究員 山本 正浩 氏 ▽ブレイクタイム ▽一般講演 「栃木県は太古に海底だった」 河野 重範 氏 (栃木県立博物館 研究員) 「微細藻類の過去と未来」 篠村 知子 氏 (帝京大学理工学部 教授) ▽トークセッション ▽閉会挨拶 17:00 終了予定・意見交換会 ■お申込み 受付開始まで、しばらくお待ちください。

    View Calendar

  • Facebookページ


  • Twitter @tochigilion


  • エンジョイ!カガク!!2013レポート

  • アーカイブ